「監督たちの流儀」で見る反町監督と曺監督の指向性と湘南スタイル。

こんにちは、KAZUです。

湘南ベルマーレ前監督の反町康治監督と、曺貴裁監督について書かれた「監督たちの流儀」を手にとって読んでみました。

 

著者は戦術に詳しい西部謙司さん。

サッカージャーナリストとして数々の本を出版され、スカパーのサッカー番組や海外サッカー及びJリーグでの解説でもお馴染みの西部謙司さんが著者です。

ボクは、サッカー雑誌のfootballistaが月刊誌になる前のときの「戦術リストランテ」という西部さんのコーナーを読んで、西部さんを知るようになりました。

現在は主要サッカーメディアにもたくさん記事を書かれています。

西部さんのご著書はサッカー戦術に関するものが多いです。

「監督たちの流儀」の内容について。

西部謙司さんはジェフユナイテッド千葉のファンであることから、本書はまず、千葉のファン・エスナイデル監督についての話から始まります。

以下、章ごとの目次を引用します。

 

  1. 信念を貫くということ (ファン・エスナイデルの場合)
  2. 天才選手は天才監督になりえるか (風間八宏の場合)
  3. 長期化する創業者 (ミハイロ・ペトロヴィッチと西野朗の場合)
  4. 継承力 (森保一と長谷川健太と堀孝史と鬼木達の場合)
  5. リアリストの見る夢 (反町康治と曺貴裁の場合)
  6. 長期戦略と監督えらび (日本代表監督の場合)

 

監督の指向性を、影響を受けた人物や経歴、お国柄も含めて多角的な視点から考察されています。

ベルマーレの系譜がわかる。

「リアリストの見る夢」というタイトルで、湘南ベルマーレを率いた反町監督と現指揮官の曺監督について考察しています。

ボクが湘南ベルマーレを本格的に応援するようになったのは曺監督就任と同時期だったので、反町監督時代の細かいことはよくわかりません。

しかし、当時、曺監督は反町監督を支えるコーチだったので、今の湘南ベルマーレの湘南スタイルは反町監督からその要素を引き継いでいることは確かです。

本書では、反町監督が現役生活を終えた後にバルセロナにコーチ留学をしてもバルセロナのサッカーには染まらず、その後率いたチームでは現実を見定めてリアリストに徹したこと、

イビチャ・オシム元日本代表監督と反町監督、曺監督の共通点、

曺監督がザルツブルグやドルトムント、ライプツィヒ、ホッフェンハイムなどのチームのサッカーについてなぜ語るのか、

その全てが糸で繋がっている考察となっているので、

今の湘南ベルマーレが指向しているサッカー、これからも目指すべき方向性がクリアになりました。

ベルマーレについては111ページから130ページまでと、たくさんのページが割かれているわけではありませんが、とても興味深い内容です。

湘南ベルマーレの浪漫、ここに。

ベルマーレのサッカーが見る人の心を動かす要因としては、ボールに向かって90分間足を止めることなくひたむきにプレイしているところだと感じます。

モニターを通してよりもスタジアムで見た方が数倍もその気迫がよく伝わってきます。

しかし、もう一つの要因は、まさに西部謙司さんが仰るところだと思ったので引用します。

新たなアイデアと価値観を掲げて挑戦を続ける姿は、たとえそれが上手くいかなくても人々の心を動かさずにはいられない。

湘南ベルマーレはビッグクラブではないし、格別に上手い選手ばかりが揃っているわけではないです。

個の力で凌駕するチームに対して、

高い位置でボールを奪う前線からのプレス、ボールを奪ってゴール前へ素早く運び、ディフェンスの選手でもリスクを追ってでも前に出るサッカー、

強豪チームに一石を投じるためにチームのリアリティを受け入れた等身大のサッカー、

これが湘南ベルマーレの現在地です。

リアリストは夢を見ます。その夢の先に何があるのか、今シーズンを通して見ていきましょう!

 

 

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