「本を読む人だけが手にするもの」は読書の大切さを再認識する一冊。

こんにちは、KAZUです。

突然ですが、みなさんは読書をしていますか?

ボクはここ数年、めっきりと読書量が減ってしまいました。

頭の中では「読書は大事」ってわかっているし、読みたい本を書店でチェックしたりKindleにダウンロードしたりしているけど、ついつい積ん読の状態に…

しかし、そんな状態にピリオドを打つべく、これから実りある読書生活にするためのモチベーションブースターになる一冊が、

「本を読む人だけが手にするもの」(藤原和博 著)です。

 

 

印象に残った箇所を中心にご紹介します。

著者は義務教育初の民間校長を務めた藤原和博さん。

1978年にリクルートに入社。そして、2003年4月から、東京都の杉並区立和田中学校で校長を務められ、

生徒や大人も参加する形で自営業者やホームレスなど様々な立場の社会人の講義を聞くなどして世の中について学習する「よのなか科」の創設や、学習塾と連携した有料の課外授業「夜スペ」の実施に携わりました。

2016年4月から、奈良県立一条高等学校の校長に就任され、こちらでも「よのなか科」を創設されています。

 

著書を多数執筆されていて、「日経ビジネス」では8年間に渡り書評を執筆されていました。

 

 

 

「本を読む人だけが手にするもの」の目次。

  • 序章 成熟社会では本を読まない人は生き残れない
  • 第1章 本を読むと、何が得か?
  • 第2章 読書とは「他人の脳のかけら」を自分の脳につなげること
  • 第3章 読書は私の人生にこんなふうに役立った
  • 第4章 正解のない時代を切り拓く読書
  • 第5章 本嫌いの人でも読書習慣が身につく方法
  • 付録 藤原和博の「これだけは読んでほしい」と思う本・50冊

 

目次を読んだだけでも、読書はむしろこれからの社会をより良く生きるために必須と感じられますね。

本嫌いの人に向けた読書習慣形成方法がありますし、藤原さんセレクトの書評付きオススメ本リストがあるのは嬉しい限りです☆

「幸福論」を築くための読書。

「読書」をしている方々にとっては、「読書」の効用を自分なりの解釈で理解しているからこそ、読書しているものと思います。

ボクは読書の利点として単純に、

  • 視野を広げられる
  • 生活のヒントが得られる
  • 先人の知恵について学ぶことができる

と考えていました。

以前、齋藤孝さんの「読書力」を読んだときに、

「読書は普段会えない人、もうすでに亡くなってしまった人の話が聞けるツール」

というようなことが書いてあって、鮮烈な印象を受けました。

そこで得た知識や情報を元に、自分自身と向き合う、自分自身と対話して新たな考えを生み出すツール、それが「読書」と位置付けています。

さて、この本の中で藤原さんは、

「21世紀型の成熟社会でそれぞれが幸福論を持って幸福を掴むためには読書が欠かせない」と序章で語っています。

20世紀型の成長社会では就職して終身雇用、定年退職後は退職金で悠々自適な生活という決まった道すじを多くの人が辿っていて、それが「幸福」であると信じられていました。

しかし、21世紀ともなると、モノはありふれて、働き方は多様化し、社会的に高い地位につくことやお金を持っていることだけで「幸福」とは言えません。

藤原さんは、

自分の幸福論を構築するためには、世の中をどのように把握し、それに対して自分の人生をどのようにとらえるかが重要になる。
「自分のとらえ方」とは、いわば人生の幸福の実現のためにどういうテーマを持ち、どういうベクトルに向かって進んでいくかということだ。

自分で本を読み、自分で世界観を構築しなければ幸福論は築けない。

と仰っています。

つまり、「読書」は「幸福」を掴むためのもの、ということです。

自分が考えていたよりスケールが大きい話ですが、いきつくところは読書で得た教養と思考して得たもので「より良い生活を送りたい」だと思うので、とても納得しました。

本を読むことは「リアルな体験」を味わうこと。

本書の45ページに、「人生の50年間で触れ合うべき4つの分野」についてのマトリックスが掲載されています。

そこでは、縦軸に「個人的な体験」「組織的な体験」、

横軸に「リアルな体験」「メディアを通じた体験」となっています。

人々が影響を受けやすいテレビや新聞、学校や会社での「組織的な体験」のデメリットとして、

リアルな世界で学校や会社などのシステムの流れに従い、バーチャルな体験でもマスコミや広告の影響下に身を置けば、そのシステムの前例を疑ったり、マスコミや広告キャンペーンがつくり出す空気に対して多面的に思考したりすることは難しくなるだろう。

ということを挙げています。

ある程度、社会的信用を得ているメディアの情報や、会社内部に蔓延する価値観は疑うことなく信じ、それが真実や常識と思い込んでしまうことはよくあります。

そんな情報に踊らさないために、「個人的な体験」「リアルな体験」が必要で、

本は、著者を通して「個人的でリアルな体験」を味わうことができる手段なのである。

と述べています。

友人と会ったり旅したりすることで得られる「リアルな体験」ではないけれども、「読書」を通じて著者の考えやストーリーを疑似体験できるし、

想像を膨らませて自分の意見を持ったり、さらに情報を調べたりすることで「個人的でリアルな体験」になると考えられます。

そこから、「複眼思考」が生まれるのだと思います。

本を読むことは「みかた」を増やすこと。

藤原さんの言う、「みかた」というのは、

1. 「見方」を広げ、増やすこと

2. 「味方」を増やすこと

です。

 

「見方」を広げ、増やすと言うのは、文字通りのことです。

本を読んでさまざまな視点や知恵を獲得することで、世界を見る目を広げ、複眼的に思考できるようになることです。

ここで面白いなと思ったのは、読書を通じて得た著者の考えや知恵を「脳のかけら」と称していることです。

ある著者の一つの作品に納まっている考えや知恵がその著者の脳の一部ということですね。

その「脳のかけら」を自分の脳につなぐことによって自分の脳は拡張していきます。

要するに、ものの見方や世界観がどんどん広がっていく感じですね。

そして、もう一つの「みかた」は「味方」です。

たくさんの著者の脳のかけらを自分の脳につなげることで見方が拡張されると、さまざまな脳(人)との交流が可能となる。

様々なジャンルの読書をすると世界観が広がり、森の奥深くへ足を踏み出すように、未知の領域も受容でくきるようになる、本からの学びが深くなるということではないでしょうか。

そのような状態になれば、他人からの共感や信頼を得られ、幸福感を多く得られる人生を送れそうですね。

貴重な、本と向き合う時間。

本を読んで意外だなと思ったのは、藤原和博さんは大学3年までまったく本を読まなかったという事実です。

そして、リクルートに勤めていたときにメニエール病を患わって本を読む時間ができたことで、藤原さんにとっての読書の位置付けが大きく変化したそうです。

自分の意見を作り上げるための読書

だそうです。

ボクも、数年前にちょっとした病気にかかり、本を読む時間ができたという経験があります。

ボクの場合は、「自分と対話し自分のことを知るための読書」という感じで、自分がこれからどういう方向に進むかが読書を通じてハッキリとしました。

その時以前と以後では、読書量と読書への向き合い方は変わったと実感しています。

本を読むことは、自分と対話することであるとも思います。

読書をアウトプットする。

なぜ、アウトプットが大切なのかといえば、本を読んで、それを「自分の意見にまでつなげることができる」という成功体験になるからだ。

「自分の意見」というものは、書いたり話したりを繰り返すうちに、しだいに強固なものに進化していくものなのだ。

情報を得るだけなら今や簡単にできます。

大切なのは、本から得たことをどう自分の人生の文脈に活かしていくか。

本の内容を引用して話す人が魅力的に感じるのは、その人がしっかりと内容を取り入れた上で「自分の意見」につなげているからですよね。

ブログで表現することもアウトプットです。

先人の知恵や思考を探って自分の意見を作り上げるのが読書であり、自分の意見を表出し、確固たるものに進化させていくのが読書のアウトプット。

普段のコミュニティケーションからアウトプットの機会を増やしていきたいところです。

まとめ。

  • 本を読むと得られるものがわかる
  • 読書が人生に役に立つということが実感できる
  • 読書習慣が身につく方法とこれだけは読んでほしいというリストがある

本を手に取る方々は、自分なりの「読書観」というものがあると思います。

自分もその1人でしたが、この本を読んで、読書がこれほどまでに大切で、これからの成熟社会を生き抜くための最重要事項だということを肌で感じ取れました。

読書好きの方はさらに読書へのモチベーションが高まりますし、そうでない方は読書の必要性を再認識し、読書に没頭するきっかけになる、そんな一冊です。

 

 

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