こんにちは、イギリスに語学留学経験があるKAZUです。
初めてのイギリス語学留学でロンドンから東の海沿いの小さな町、Margate(マーゲイト)で語学留学しました↓

マーゲイトの町から電車で30分かからないところに、大聖堂で有名なCanterbury(カンタベリー)という町があります。
近かったこともあり、2004年から2005年の語学留学で何度か訪れ、2016年夏のイギリス旅行で最初に訪れるくらい、何度か遊びに行った町、カンタベリー。
ロンドンからも日帰り可能な距離で、町のシンボル的存在の大聖堂は必見ですので、今回はカンタベリー大聖堂と大聖堂を眺めながらベッドで横になれるステキな宿泊施設を紹介します。
目次 [contents]
Canterbury(カンタベリー)の町について。
イギリス南東部にあるCanterburyは、地図上では以下のところに位置しています。
ロンドンからだと、Victoria Coach(ヴィクトリア・コーチ)駅からコーチ(長距離バス)で約2時間かかります。
電車の駅はカンタベリーに2つあります。
Canterbury West(カンタベリー・ウェスト)駅に行く場合は、London St Pancras(ロンドン・セント・パンクラス)駅から乗ります。
こちらが1番早く、1時間弱で到着します。
Canterbury East(カンタベリー・イースト)駅に行く場合は、London Victoria(ロンドン・ヴィクトリア)駅から乗りますが、こちらは1時間40分から2時間ちょっとかかります。
電車の場合はどちらの駅もカンタベリーの中心に行くにはそれほど所要時間は変わらないのですが、
時間的な早さと、町歩きの観点からカンタベリー・ウェスト駅を利用することをオススメします。
ハイ・ストリートの始まりから、これからご紹介するカンタベリー大聖堂に向けて歩いていく形になるからです。
カンタベリー大聖堂。
カンタベリー大聖堂の歴史を簡単におさらい。
町の中心にそびえ立つカンタベリー大聖堂は実に約1700年もの間、キリスト教徒の礼拝の地として存在してきました。
歴史を簡単に紐解くと、500年代中頃にローマの修道院次長だった聖オーガスティンが、当時は異教徒だったイングランドにキリスト教を布教させる使命を持って海を渡ってきました。
カンタベリーがあるケントを支配していたエセルバート王が彼らを歓迎し、王は聖オーガスティンからキリスト教の洗礼を受けます。
これが、当時はイングランドが異なる王国で形成されていた状況下で、最初のキリスト教の受け入れとなりました。
1072年には、カンタベリー大司教がイングランド全土の司教の長となり、カンタベリーがあるケントだけでなく、世界各地のキリスト教徒が礼拝に訪れる場所となりました。
カンタベリー大聖堂の外観。
カンタベリー大聖堂はイギリス初のゴッシク様式建築です。
どちらの写真も2016年夏に訪問したときに撮影しましたが、このときは一部改修中でした。
両写真の右側にあるのが、ベル・ハリー・タワーで1498年に完成したものです。
入り口は左側のところにあります。
以前はこの入り口付近に、イギリスの詩人ジェフリー・チョーサーの「カンタベリー物語」を模したセットのようなものがありましたが、このときはありませんでした。
カンタベリー大聖堂の中へ。
入るとそこはまるで異世界。
肋骨型のアーチ天井に伸びるたくさんの円柱、身廊です↓
1377年に建築が開始され、28年かけて完成しました。
このとき、朝一番にカンタベリー大聖堂に入ったので、観光客はボク一人くらいだったのですが、
一周回って戻ってきたら、珍しい観光客?地元の方?も、参列していました↓
はい、なんてことはない、猫ちゃんでした。
身廊の両脇を歩くと、様々な記念碑や装飾があります。
身廊を中心部に向かって歩いていくと、カンタベリー大聖堂中央部にたどり着きます。
外観のところでお伝えした、大聖堂の一番高い尖塔、ベル・ハリー・タワーの内部です↓
写真に立体感がないのでわかりにくいかもしれませんが、ベル・ハリー・タワーの真下で天井を見上げて撮った一枚です。
この内部は1503年に完成しました。扇型アーチ天井です。
さらに奥に進むとそこは内陣(聖歌隊席)です↓
まさにハリー・ポッターのような世界ですね。
司祭席を抜けてさらに進むと、最後にトリニティー・チャペルとコロナと呼ばれるところがあります。
1162年にカンタベリー大司教に任命されたトーマス・ベケットが国の支配から教会の独立権を守ることに力を注いだのですが、
聖職者に与えられていた彼らの独自の司法権に介入するヘンリー王の司法改正に対して強く批判したことで王の逆鱗に触れ、王の配下の騎士たちに殺されてしまいました。
その数年後にベケットは聖人に認定され、彼のお墓が巡礼者の信仰対象となったそうです。
写真の英文に書いてあるとおり、ロウソクの火が灯っているこのトリニティー・チャペルは、1220年から聖1538年までトーマス・ベケットの聖碑があった場所です。
なお、2020年はトーマス・ベケットが暗殺されて850年ということもあって、「Becket2020」というイベントが行われるそうです↓
参考 Becket2020Canterbury Cathedral Official Web Siteそして、身廊側から見て最奥部にコロナがあります↓
聖人と殉教者のチャペルです。
ステンドグラスは大聖堂内の至る所にあります。
カンタベリー大聖堂にお越しになった際はぜひ注意深く観賞してくださいね。
カンタベリー大聖堂が目の前のロッジに宿泊。
2016年夏に旅行した際、ヒースロー空港からコーチ(長距離バス)でカンタベリーへ行き、そこで初日は1泊しました。
ホテル予約サイトのExpediaで予約しようとしたとき、普通のホテルやB&Bに比べると少し高いのですが良い経験になるだろうと思い、たまたま空いていた、
「Canterbury Cathedral Lodge(カンタベリー・カテドラル・ロッジ)」に泊まりました。
到着したのは夜10時くらいだったので、道は暗く、大聖堂の敷地外から入るものと思い込んで敷地外を回っていましたが入る道などなく、
大聖堂の入り口のゲートの係員さんに話しかけたら通してくれて場所も教えていただき、たどり着きました。
暗くてわかりづらいのですが、宿泊施設以外に会議室やイベントホール等もあり、結婚式にも使われてます。
本当に目の前があのカンタベリー大聖堂!
大聖堂の前の宿泊施設に泊まってるんですよ!感動的です!
感動して24時近くだっていうのに外に出て写真をたくさん撮ってしまいました。怪しい人ですね…(真似しないでくださいね)
カンタベリー大聖堂のお土産屋さんへ向かう道です↓
夜は夜で全く違う雰囲気があり、それを堪能しただけで初日に早くもテンションマックスだったのを思い出します。
さて、「Canterbury Cathedral Lodge」はこのような感じのところです。
翌日は朝食をいただきました。
今まで食べたイングリッシュ・ブレックファストの中でも格別に美味しかったです。
これほど間近に、カンタベリー大聖堂の歴史と由緒ある神聖な雰囲気に包まれる経験ができるのはココだけです。
宿泊のお値段は少し高くつきますが、1泊しただけでもとても良い経験になりました。
参考 Canterbury Cathedral LodgeCanterbury Cathedral Lodgeカンタベリーの町の様子。
ハイ・ストリートはイギリスというより、中世ヨーロッパのような雰囲気を感じます。
ケント州の中では最も大きな観光地であるため、週末はたくさんの人で賑わい、飲食店が充実しています。ショッピングモールもあります。
他に見どころとなる場所は、
- ウェストゲート・タワーズ(博物館あり)
- ウェストゲート・ガーデンズ
- カンタベリー・ストーリー
- カンタベリー・ライブラリ(図書館)
です。
カンタベリーの町全体を紹介する記事を書く予定です。
カンタベリー大聖堂の記事のまとめ。
- ロンドン・セント・パンクラス駅から電車で1時間弱(日帰り可能)
- 約1400年の歴史がある
- イギリス初のゴシック様式建築
- 大聖堂を横目に宿泊できるところがある
- 2020年はBecket2020が開催される
- 大聖堂とハイ・ストリートを中心に観光客で賑わっている
カンタベリー大聖堂を中心とした記事を書きました。
次回、イギリス旅行をする際に訪問リストに入れてありますので、カンタベリー大聖堂についてここでは紹介できなかった他の見どころも交えてまた記事を書きます。
お読みいただきありがとうございます!
Thank you for your smile 😀