こんにちは、毎日英語学習をしているKAZUです。
株式会社アルクさんのウェブマガジン「GOTCHA!」に連載された記事と書き下ろしの部分が加わった川合亮平さんの
『41歳の通訳者が15年ぶりに本気で取り組んだ英語学習法』
が2019年10月15日に電子書籍(Kindle)で発売になりました。
本日、新刊が発売になりました!
お陰様で大好評を頂いた(と、聞いてます)『GOTCHA!』での連載記事が、
書き下ろしの1章を追加して一冊にまとまりました。
『41歳の通訳者が15年ぶりに本気で取り組んだ英語学習法 君は心躍る英語に触れているか! 』
Amazon: https://t.co/EDTByRAtcg pic.twitter.com/Vr9D1YUp56— Ryohei KAWAI 川合亮平 (@ryoheikawai) October 15, 2019
SNS等で英語学習やイギリス情報についていつも有益な情報を発信している川合亮平さんが英語学習についてまとめた渾身の書となっていて、
絶対オススメの一冊ですので、ご紹介します。
目次 [contents]
著者・川合亮平さんについて。
通訳・翻訳者、トラベルジャーナリストとして活躍されています。
イギリス人俳優のベネディクト・カンバーバッチさんやマーティン・フリーマンさん、エド・シーランさんインタビューをされたこともあります。
マーティン・フリーマンさんのインタビュー(音声のみ)↓
エド・シーランさんのインタビュー(音声のみ)↓
ベネディクト・カンバーバッチさんに英語が通じなかった話(実話)↓
イギリスの観光名所でインタビューされたものが1冊の書籍になっています。ボクも愛用中です↓
また、東京で定期的に、「英語力アップ・トークライブ!」と「英国エピソード・トークライブ!」を開催されています。


10月12日に大きな台風が日本に上陸しましたが、その際にBBCラジオで川合亮平さんが台風情報をレポートしています↓
【ブログ記事更新!】
先日の僕のBBCラジオ初出演体験について。
(思わず)早口で喋る僕のトーク部分もタイムフリーで聴いていただけますー。
『BBCラジオ出演記』
⇒ https://t.co/a9LRSqOtcu pic.twitter.com/AEPAmuxM3t— Ryohei KAWAI 川合亮平 (@ryoheikawai) October 16, 2019
音声を聞いてお気づきの通り、とてもキレイなイギリス英語を話されるのでボクの憧れでもあります。
また、お話しに引用やユーモアが含まれつつも、簡潔で非常にわかりやすいことと、気さくに話しかけてくれるところが魅力的です。
『41歳の通訳者が15年ぶりに本気で取り組んだ英語学習法』の目次。
本書は全10章で構成されています↓
はじめに
【第 1 章】英語ができる人の共通点 1 つと英語力が向上する条件 4 つ
【第 2 章】英語表現を 1 年で 3000 個、覚えて使いこなすためのポイント 2 つ
【第 3 章】英語学習を効率化・習慣化できる 3 つのシンプルな方法「スタディ・ハック」
【第 4 章】英語学習にベストなコンディションを毎日保つための 3 つの習慣
【第 5 章】英語のブレークスルーの起こし方 3 つ:完全実話から導き出した方法
【第 6 章】英語が自動的に上達し続けるただ 1 つの条件:学習法よりも大切なこと
【第 7 章】英語学習を成功に導く 6 つのクエスチョン
【第 8 章】41 歳の通訳者が 15 年ぶりに英語学習を本気で半年やって気付いた 5 つのこと
【第 9 章】「英語ができると結局何か得するんですか?」に通訳者が本気で答えます
【第 10 章】奇跡が起こる(かもしれない)英語学習素材の選び方
おわりに
本書のサブタイトルは、
君は心躍る英語に触れているか!
です。
「心躍る英語」というフレーズがとても印象的ですね。
ここから、内容を読んで感じたこと、考えたことを書いていきます。
15年ぶりに英語学習を再開した理由のセキララ告白。
タイトルに、「15年ぶりに本気で取り組んだ英語学習法」と書かれています。
第1章ではまずその理由を述べるところから始まります。
川合亮平さんの全てをチェックしているわけではありませんが、ここに書かれてあることは初めて知りました。
そして、読んでみて驚きと共感がありました。
驚きというのは、本を出版されたり英語を使って活躍されたりしている方が「危機感」という言葉を使いながら英語力を上げていかなければならないという心情をセキララに告白されているところです。
以下は引用です↓
「なぜ自分がそういうスランプ状態に陥っているのか戸惑って右往左往するばかりだったのですが、数年間の長い紆余曲折を経て、状況を打破するためには、または、形勢を逆転させるためには、広い意味で自分の実力を上げていくしかないという結論に行き着きました」
ある程度英語を学習していると、ある一定のところまでは伸びを感じるものの、多くの英語学習者は長く続けていると伸びが感じられなかったり、このままでいいのか悩むことがあると思います。
通訳・翻訳者として活躍し、川合さんのように英語を自由に使いこなせているように感じる方でも、「スランプ状態」というのが存在し、
そのことを記すというのは驚きであると同時に、
他の著名な英語の達人が書いた英語学習本とは違って、その状態から何をどう捉え、実戦してきたかということがその先の10章までに書かれてあってとても新鮮でした。
共感した点は、ボクは英語の達人とはほど遠いですが、英語を使って仕事をしていて、この先もっと英語力を上げていかないといけないというふうに同じように感じていることです。
実はそれはかなり前から感じていたことでした。
川合亮平さんがイベントでよく話すこととして、
英語は必要以上にはうまくならない
という言葉があります。
ボク自身、国内での学習とイギリス留学で身につけたものでそれなりの間、仕事で不自由なく英語を使うことができていました。
ですので、その「それなりの間」に英語力の伸びはありませんでした。
さらにいえば、当時の英語力で仕事では何も問題なかったため、生活における英語学習の優先順位が低くなっていったので英語を学習する時間も情熱もいつのまにか低くなっていました。
川合亮平さんは、トニー・ロビンズさんの言葉を引用して次のように言っています。
「英語学習の成功と不成功を隔てているのは、その個人の「psycology=在り方である」
英語学習の「やり方」ではなく「在り方(考え方)」を大切にしていることが、「英語ができるようになった人の共通点」と語っています。
川合亮平さんが15年ぶりに本気で英語学習を取り組んだ、「イチ英語ラーナー」としての英語学習の「在り方」が第2章以降にたくさん詰まっています。
実生活にも通じる英語学習の在り方。
年を重ねてくると、ますます時間の貴重さをひしひしと感じます。
仕事に家庭、趣味の時間、それぞれ時間枠の中に当てはめていくわけですが、その貴重で有限な時間の中に英語学習をどれだけ当てはめていけるか。
個人的な実感として、スキマ時間や時間の使い方、やり方を工夫すればそれなりに学習時間をキープできるという実感がありますが、
川合亮平さんは時間内の学習密度というお話しをされています。
以下、引用です↓
「英語学習で考えると、至極シンプルな理論として、『大切な自分の時間を英語学習に1時間投資するなら、その1時間の中で可能な限り最大の効果を生み出したい」ということです。例えば、今まで3時間使って得られていた学習効果が、何かちょっとした細工を施すことで、1時間で得られるとすれば、残りの2時間は別のことに使えるわけです。」
そのちょっとした細工を川合亮平さんは「スタディ・ハック」と呼んでいて、3つの英語学習ハックを披露しています。
また、第4章では、精神的・肉体的コンディションを保つこと、適切な食事を取ること、体を鍛えることが英語学習の成果につながると説いています。
それぞれ、海外の記事や著名人の書籍、インタビューなどを引用していてとても説得力があり、自分もしっかりと考えてみようと思わざるをえない内容です。
Oasisのボーカルで今はソロ活動を精力的に行なっているリアム・ギャラガーさんが、いや、あのリアムがジョギングを日課にしているとは本当に驚きです。
ここまで、時間密度を高める方法、コンディション維持、適切な食事、鍛錬、
英語学習の在り方を支える要素であると同時に、
英語学習でなくても当てはまることですよね。
仕事で成果を上げるうえで重要な要素です。
つまり、本書は英語学習のみならず、日常生活で成果を上げたり向上させたりするときに必要な考え方・在り方が書かれています。
英語学習のためではなくとも、川合亮平さんの英語学習に対する向き合い方を知ることが、読者の日常生活、仕事で成果を出し、趣味でその幅を大きく向上させるヒントとなることは間違いないと思います。
ブレークスルーを信じたいからこそ、ブレークスルー秘話が大事。
第5章に、川合亮平さんが経験したブレークスルー体験が3つあります。
英語学習しているけど目標になかなか到達できないと、「自分にブレークスルーなんて来ないんじゃ…」と思ってしまいますよね。
本書がとても良いと感じる点は、川合亮平さんの具体的なブレークスルーストーリーがしっかりと綴られていることです。
シャドーイングをし続けたことによるブレークスルー、リズムと発声の仕方の意識を変えてすぐさま起こったブレークスルー、多聴により頭に英語の世界が構築されたブレークスルーです。
川合亮平さんはブレークスルーについて、
「ある種のブレークスルーを起こすには長い時間を要するのは確かですが、一方で、下積み不要の『ひらめき系』のブレークスルーが存在するのもまた事実だと思います。」
シャドーイングと多聴に関するブレークスルーストーリーは長い時間を要するものです。
しかし、ここまでで本書から得た英語学習の在り方を見つめ直して実戦していけば、なんだか自分もブレークスルーが起こせるのではないかという気がします。
『41歳の通訳者が15年ぶりに本気で取り組んだ英語学習法』のまとめ。
本書のオススメポイントをまとめると、
- 川合亮平さんの長年の経験から生まれた英語学習に対するマインドセットが学べる
- 英語学習だけでなく、実生活に役立つ考え方がたくさん散りばめられている
- ストーリー性が高く、共感性があり、様々な引用によりお話しに説得力がある
本書は、スピーキングやライティングなどの個々の英語力を向上させるための学習法が羅列してあるものではありません。
英語学習の方法は多種多様で、どの方法を選ぶかより、英語学習の在り方を考え抜き、実戦することが英語学習の成功へ繋がっていきます。
その中で、川合亮平さん自身の「危機感」から「ブレイクスルー」へと、紆余曲折がありつつもそれを包み隠さず公開しているストーリー、ここにとても共感することができます。
本書を読んでみなさんも心躍る英語に触れて、心躍る生活を送りましょう!
お読みいただき、ありがとうございました!
Thank you for your smile 😀
画像引用元:Amazon.co.jp