こんにちは、毎日英語学習をしているKAZUです。
クリスマス前に、チャールズ・ディケンズの「クリスマス・キャロル」が読みたいと思っていたのですが、師走ということもあり、なかなか時間が取れず…
そこで短い時間でさっと物語を読みたいと思い、英語学習者向けに簡単な英語でリライトされた「クリスマス・キャロル」を探していたら、こんな素敵な本に出合いました↓
英語学習者にはおなじみのラダーシリーズから転載された「クリスマス・キャロル」を含む作品が1冊にまとめられた「クリスマスの3つの物語」です。
本書の簡単な紹介とオススメポイントについて書きます。
「クリスマスの3つの物語」の構成。
本書は、IBCパブリッシング株式会社さんから発行されているラダーシリーズの「クリスマス・キャロル」と「賢者の贈り物」に加えて、「マッチ売りの少女」を加えた3作品が収録されています。
賢者の贈り物
マッチ売りの少女
価格は定価1,500円+税です。
通常の新書サイズのラダーシリーズとは違って、左ページに英語、右ページに日本語訳、左ページ下に語注が掲載されていて、わからないところがあってもすぐに日本語を参照できるようになってます。
ラダーシリーズと本書のレベルについて。
IBCパブリッシング株式会社さんのラダーシリーズは辞書がなくても読めるように、英語学習者のレベルに合わせた英語で書かれた読み物です。
内容は、童話から日本昔話、シェイクスピアの作品やシャーロック・ホームズシリーズ、不思議の国のアリスなどの名作、アメリカ史からビートルズ、スティーブ・ジョブズ、ネルソン・マンデラまであります。
レベル分けと作品の種類は以下の公式サイトからご確認ください↓
参考 ラダーシリーズとはIBCパブリッシング株式会社「クリスマスの3つの物語」には、「クリスマス・キャロル」と「賢者の贈り物」の2つが既刊のラダーシリーズから転載されています。
両方とも、レベル2というカテゴリーです。
レベル2は、
- 使用語彙が中学校で習う1000語+300語
- 英検3級
- TOEIC®️400〜500
が目安です。
日本語訳と語注が英文の隣のページに記載されているので、わからない単語や表現、文脈に出会っても内容を確認することができるのでとても読みやすいです。
「クリスマス・キャロル」のあらすじ。
舞台は1843年12月24日のイギリス・ロンドン、金貸し屋「スクルージ&マーレイ」を経営しているエベニザー・スクルージというお金持ちだけどケチでとても偏屈な老人が主人公です。
とにかく性格が悪くて、甥のフレッドがメリークリスマスと言ってもばかばかしいと言って受け付けず、従業員のクラチットには25日に休暇を取ることについて意地の悪いことを言い、
貧しい人々のために募金活動をしに訪れた人には、「金のない奴は監獄に行けばいい。死んだ方がましなら死ねばいい、人口を減らすことができるぞ」などど、とんでもないことを言うじいさんです。
そんな1日が終わり、家に帰ると、共同経営者で7年前に亡くなったマーレイの亡霊が現れ、「過去」「現在」「未来」を映し出す3つの精霊がスクルージのもとにやってくるという。
3つの精霊とともに見た、スクルージの「過去」「現在」「未来」がスクルージの心を動かし、スクルージはすっかり改心して、従業員のクラチットに七面鳥を贈り、
甥のフレッドの家でクリスマスの食事に参加し、募金団体には気前良く寄付し、精霊に見せられたおぞましいスクルージの「未来」を自分の手で変えていくというストーリーです。
参考 クリスマス・キャロル(小説)Wikipedia「クリスマスの3つの物語」の「クリスマス・キャロル」を読んでみて。
「クリスマス・キャロル」が目当てで本書を購入したので、「クリスマス・キャロル」についてのみ書きます。
本書は187ページのうち10ページから143ページまでが「クリスマス・キャロル」で占められています。
見開きで左ページが英文、右ページが和訳ですから英文自体は134ページの半分の67ページ分です。
本書を手に取った方々の英語力にもよりますが、日本語訳も合わせて内容を吟味しながら読んだとしても、3,4時間以内で読めるのではないでしょうか。
本書で読む利点は、
比較的易しい英語で書かれているため、原書よりも読みやすい
わからなくてもすぐに日本語訳を読んで確認できる
短時間で内容を吟味することができる
です。
それなりの分量があるペーパーバックの洋書を読むことに苦を感じている人はまずこのリライト版で読むと内容がわかるのでこちらを先に読むことをお勧めします。
実際にボクも「クリスマス・キャロル」の原書を読んだことがないので、本書で読んだ内容をもとに今度は原書にチャレンジしようと思っています。
ある程度あらすじを知っていれば、いざ難しい表現や話の展開に出会ったときにイメージしながら読むことができるので、原書が読みやすくなると思います。
また、これは「クリスマス・キャロル」だけに限りませんが、ラダーシリーズのような英語学習者向けに易しい英語で書かれた本を読むことで、
その本が本当に読みたい本なのかがわかる
という利点があります。
名作と言われている作品でも、内容的に自分が本当に興味を持てるかどうかは別です。
苦労しながら英文の原書を辞書引きながら読んでも内容が楽しめないなら苦痛ですよね。
まずは易しい英語で書かれた本で読むことで、原書の世界に入ってみたい、ディケンズの文体に触れてみたい、リライト版には書かれていないことも含めて内容をもっと知りたい、とボク自身思うようになりました。
内容についても、ディケンズが伝えたかったことを原書を読んだ上で考察したいと思います。
「クリスマスの3つの物語」のまとめ。
ラダーシリーズ既刊の「クリスマス・キャロル」と「賢者の贈り物」を収録
- 上記に加えて「マッチ売りの少女」を含む3作品を掲載
- 価格は1500円+税
- 左ページに英文、右ページに和訳という英語学習者に配慮したページ構成
- 原書を読むのに困難を感じる人にオススメ
- 原書を読むための架け橋として最適なリライト版
今度は原書にトライします!
次のクリスマスまでには!
お読みいただき、ありがとうございました!
Thank you for your smile 😀
画像引用元:Amazon.co.jp